2023-03

時空を越えて2

時空を越えて2 遅れてきた花嫁後編

「ふぅ」  と未沙はため息をついた。 クリストファーとの楽しい成長の勉強は滞りなく終わり、若い男性のもとに一人いるのはいけないとクリストファーはこの家を未沙に与えた。その時にふっとよこぎったさびしげな色に気がかりではあったが。  そして今日...
ユメという名の姫君の物語

ユメという名の姫君の物語 第一話-ユメ-目覚め

「姫様! 姫様! もうお昼近くですよ。いい加減起きてくださいませ」 「ん? ひめ・・・? 私が?」  起きるとそこは豪華絢爛な部屋だった。 「あのう・・・」  非常に申し訳ないけれど、遅まきながら言う。 「私、誰ですか?」 「姫様ー!!」 ...
花屋elfeeLPia

現代恋愛ファンタジー短編小説:第一話 紫蘭の物語 花屋elfeeLPia 恋をしませんか?

ここに一軒の小さな花屋がある。花屋elfeeLPia。妖精の感じられる場所という造語だ。人は信じない。妖精という存在を。だが、この花屋にはいるのだ。店主には見える。たまに純粋な子供が見るがいたずら好きな妖精にいじめられて泣いて逃げ帰る。 た...
時空を越えて2

SF恋愛ファンタジー小説:時空を越えて2 遅れてきた花嫁前編

彼の腕の中で彼女は眼を覚ました。というよりこの世に覚醒した。 人工羊水に成長促成剤。彼女に親はいない。一人の女性の遺伝子から生まれた。そう。クローン技術。未だもって禁止事項の科学である。そして誰もが夢見た遠い世界への旅路。コールドスリープの...
時空を越えて1

SF恋愛ファンタジー小説:時空を越えて1.85 未来永劫の愛

時空を超えて1.85 未来永劫の愛 五月五日。日本では子供の日に女の子の双子が生まれた。アミィそっくりの黒い瞳に黒い髪の毛。シャーロックは非常に喜んだ。ジュニアも妹の誕生を心待ちにしていた。病室で男二人が女児を囲んでは何事かやっている。 「...
時空を越えて1

SF恋愛ファンタジー小説:時空を越えて1.8 差し出された手

エリザベスと美沙の結婚式が執り行われたその場にシャーロックも私も同席した。シャーロックは私もしろというけどあまり派手な衣装を着る気にはなれなかった。二人は太陽の光を浴びてキラキラ光っていた。私には最初の質素なシャーロックとの式が一番大事だっ...
時空を越えて1

SF恋愛ファンタジー小説:時空を越えて1.75 宝物の物語

私とシャーロックはツアーを中止して一足お先にイギリスへ戻った。もちろん。シャーロックはミスタ・ウィルソンとして。空港のトイレで元の姿に戻ったシャーロックは我が家へ一直線に帰宅しようとしていた。 「ちょっと待って。マイクロフトの屋敷に荷物が・...
時空を越えて1

SF恋愛ファンタジー小説:時空を越えて1 名前の法則1.5

時空を超えて 名前の法則  十月十日。アミィとシャーロックの一人息子、jr.シャーロック・当麻が生まれた。 命名に至って夫婦の間でケンケンガクガクとなった。その騒動が外からも聞こえてくる。マイクロフトとワトソンは顔を見合わせながら病室の扉を...
時空を越えて1

SF恋愛ファンタジー小説:時空を越えて1 第四話 取り戻した私

暗い部屋、私はそこにずっと座っていた。夜が来れば休み、朝がくれば起きる。そんな当たり前をこなすのは苦にもならなかった。機械的に日常を送る。でも明るい日の光の当たる世界に戻るつもりはなかった。カーテンで部屋を締め切り私はそのうすぐらい部屋にず...
時空を越えて1

SF恋愛ファンタジー小説:時空を超えて1 第三話 もう一人の私 

第三話 もう一人の私 まぶたを開けると白い四角い天井が飛び込んできた。最初に監禁されたときと同じような部屋だ。  研究所ってみんなそうなのかしら?  少し面白く思いながらも今度はご丁寧にベッドご招待されていた。体も自由だ。だが、窓はない。相...
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