探偵とお嬢さんシリーズ

たまたま書き出した話がシリーズ化してしまった探偵とお嬢さんシリーズ。ただ、単にシャーロック・ホームズに毒されいたためできあがったショートショート。

探偵とお嬢さんシリーズ

探偵さんとお嬢さんシリーズ #07 消えた宝石2

「それでは君に贈ったネックレスのヒントだ。ある邸宅から非常に価値のある宝石が消えた。私はその事件の謎を追っている。『トリプルエクセレント』と称されるダイヤモンドだ。その価値についてはどうでもいい。ただ、防犯カメラには不審な人間は一人もいなか...
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【ショートショート】消えた宝石1(探偵さんとお嬢さんシリーズ #06)

探偵さんとお嬢さんシリーズ#06 消えた宝石1 同居して、幾日かした。彼は、仕事が終われば、待つようにと言って出かけてしまった。私は領収書の山を片付けて、早く電子帳簿にならいか、と呆れていた。他にワトソン役はいなかったのだろうか。いや、いる...
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【ショートショート】あの人と新夫(探偵さんとお嬢さんシリーズ #05)

探偵とお嬢さんシリーズ #05 あの人と新夫 「ここ? あなたの家」  でーん、と豪邸が建っていた。あの下宿先にこじんまりとしていたシャーロック・ホームズのギャップに驚かせる。  リョウはスマートキーで玄関を開ける。私の少ない荷物を持つとす...
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【ショートショート】はまりすぎている夫の名前(探偵さんとお嬢さんシリーズ #04)

探偵とお嬢さんシリーズ #04 はまりすぎている夫の名前 余りにもすごすぎる探偵さんの本名を見つめているとさっさと婚姻届けは受理された。なんの余韻もない。さっきの事務所が役所に変わっただけだ。 「さて。亜弓君。次はこっちだ」  探偵さん、と...
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【ショートショート】探偵さんとお嬢さんのゼロ日婚(探偵とお嬢さんシリーズ #03) 

目が一瞬、点となった彼はすぐ笑い出す。 「こんな妙な男の嫁志願とは、君も変わってるね。私の性格と素行に愛想が尽きたのじゃないのかい?」  考えていたことを言い当てられて私は驚いた。これじゃ、ワトソン博士と一緒だわ。 「そうですけど、行く当て...
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【ショートショート】シャーロックと秘書(探偵さんとお嬢さんシリーズ#02)(500字ストーリー)

「それで、ワトソン君、そろそろ慣れたかね?」 「私の名前は和田亜弓です! 勝手にイギリス人にしないでください!」  私はそう声を上げる。秘書として努めて半年、なぜかこのやりとりだけは続いていた。事件解決のために訪れて、夫となる男性は外国に高...
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【ショートショート】迷えるお嬢さん(500字ストーリー)

探偵さんとお嬢さんシリーズ #01   私は手にしている名刺とビルの名前を確かめた。  あっている。  そろり。  一歩一歩あしを踏み入れようとすると後ろから声をかけられて飛び上がるほどびっくりした。 「ああ。秘書のアルバイト応募ですか?」...
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