時空を越えて1

SF恋愛ファンタジー小説:時空を超えて1 第三話 もう一人の私 

第三話 もう一人の私 まぶたを開けると白い四角い天井が飛び込んできた。最初に監禁されたときと同じような部屋だ。  研究所ってみんなそうなのかしら?  少し面白く思いながらも今度はご丁寧にベッドご招待されていた。体も自由だ。だが、窓はない。相...
時空を越えて1

SF恋愛ファンタジー小説:時空を越えて1 第二話 固まっていく確信

「シャーロック?」  書斎でぼんやりと外を眺めていた夫に私は声をかけた。苦しげな顔をしている。 「病院で何かあったの? それとも・・・」 「いいや」  彼は私の唇に人差し指を当てながら制する。  それじゃぁ、なんでこんな暗い顔をしているの?...
時空を越えて1

SF恋愛ファンタジー小説:時空を越えて 第一話 謎の始まり

第一話 謎の始まり  うふふ、と私は笑った。テーブルの向こうで夫がどうした? と視線で尋ねてくる。 「ないしょ」  私はわざと気持ちを隠すと、食器を持ってテーブルを立った。  これが幸せでなくてなんだろう。優秀な外科医シャーロックにプロポー...
四季を巡る物語

現代恋愛短編集:五月雨

五月雨  日本には様々な歌の文化がある。短歌、和歌、俳句など。その中でも俳句には必ず入れないといけない、季語というものがある。歳時記という本にまとめられ、日々変わりゆく時代の中で、連綿と受け継がれている。そんな季語から紡がれた物語である。 ...
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